第29期KIRG認定講習会 第3回講習会を終えて
鶴野 剛士 鶴野歯科医院(熊本県津奈木町)
・福田謙一先生
口腔インプラント埋入手術のリスクマネージメント、麻酔と全身管理、救急応急処置の講義でした。
先生の講義は明日から臨床に使えるものばかりでした。SpO2やモニターを使用しての全身管理、アナフィラキシーショック時にエピペンではなく術者がボスミンを採取し対応する方法、抗凝固剤を使用している患者への外科処置など明日からやってみようと思うものばかりでした。
・堀川正先生
静脈内鎮静法についての講義でした。
静脈内鎮静法を経験したことがない私でも分かりやすく、興味が非常に湧く講義でした。
口腔外科•麻酔科の経験もなく、一般開業医である私が静脈内鎮静を勉強するにはどうしたら良いか?という質問にも丁寧に答えて頂きました。
- 飯島俊一先生
ストローマンインプラントシステムの基本と臨床という講義でした。
二段階インプラントという初めて聞く言葉や先生のインプラントへの探究心に熱いものを感じました。
先天的に歯がない方への全顎インプラントの症例を拝見して、僕もこのような方を救いたいと思いました。
・澤瀬隆先生
ケースプレゼンテーションの進め方 専門医制度の講義でした。
現在の日本の歯科専門医制度、発表までの流れ、データ収集のコツ、用字用語規則など丁寧に説明して頂きました。
個人的には懇親会で近くの席に座らさせて頂き、
インプラントの埋入経験がない私ですが
丁寧に質問に答えて頂き楽しい時間を過ごさせて頂きました。
・永井省ニ先生
インプラント治療に必要な咬合の知識という講義でした。
インプラントと天然歯の咬合接触の強さをかえる必要があるのか?咬合面幅は?犬歯誘導は?といった私が常日頃疑問に思っている事を解決して頂きました。
下顎位の変遷に関しては、他の勉強会で何回聞いてもすぐ忘れてしまう状態だったのですが
時系列で的確にまとめられ理解しやすかったです。
先生の豊富な症例も合間に見ることができ、個人的にもっと見させて頂きたいと思いました。
・佐藤隆太先生
口腔内規格写真撮影についての講義でした。
口腔内スキャンの手順、スキャンが難しい症例の解決方法、きめ細かな口腔内規格写真撮影方法を教えて頂きました。
質問にも丁寧に答えて頂きありがとうございました。
・竹下文隆先生
サージカルガイドとシミュレーションについての講義でした。
インプラント埋入経験がない私にとっては、このガイドをどう活用するか考えていたので、シュミレーション方法を細かく提示して頂き理解できました。
パノラマレントゲンのトレースが講義中にあったのですが、また再度勉強をし直すいい機会になりました。
2023年度 九州インプラント研究会第3回講習会を終えて
第29期 島村 怜
2023年6月16日、17日に熊本市国際交流会館にて第3回認定講習会を受講いたしました。
1日目、福田謙一先生の講義では全身管理、救急処置について学びました。今後様々な全身疾患を抱えた患者さんが増えていき、歯科医師もそれに対応していかないといけません。本日の講義を通して全身疾患、急変時の対応方法について学ぶことができ大変勉強になりました。
堀川正先生の講義は静脈内鎮静法の理論と実際でした。開業後は自分でもインプラント時静脈内鎮静法を行なっていく予定なので、日頃どのように静脈内鎮静法を行なっているのか、患者さんが実際どのように感じているのかを知ることができ非常に参考になりました。
飯島俊一先生の講義ではITインプラントについて学ばせて頂きました。ご自身で開発されたインプラントも含め、様々なインプラントがあり、患者さんや骨、粘膜の状態に合わせてそれぞれのインプラントを用いた埋入を計画していくことの大切さを学びました。
二日目、永井省二先生にはインプラント治療における咬合について教えていただきました。咬合の決定はインプラントに限らず非常に大切で、私の一番興味のある分野でした。咬合の改善により顔貌だけではなく姿勢まで改善していくことを知り、歯科医師が口腔だけではなく全身の健康に関与できるのだと改めて感じることができました。
竹下文隆先生の講義では歯科用コンビームCTを用いたサージカルガイドについて教えていただきました。インプラント体の埋入のシミュレーションをパソコン上で実際行う事ができ、今後の臨床にすぐ活かせると感じました。
佐藤隆太先生の講義では口腔内スキャナと口腔内写真を学びました。口腔内スキャナを含めたデジタルへの流れは今後より一層加速していくため遅れを取らないよう、しっかり勉強し技術を習得していく必要性を感じました。
2日間で学んだことを今後の自分の臨床に活かしていければと考えております。残りの講義や実習も実り多いものにしていきたいと思っております。
第29期九州インプラント研究会認定講習会第3回 感想
山田周太朗(伊東歯科口腔病院)
2023年6月17日、18日に熊本国際交流会館で第3回講習会を受講しました。
1日目 午前の部 福田謙一先生
麻酔と全身管理、救急応急処置について講義して頂きました。これから治療していく患者様は高齢者の方が多数いらっしゃると思うので、様々な全身疾患への理解を深めるよい機会となり、大変勉強になりました。福田先生の講義では、説明の際の例えやスライドの画像がとても分かりやすくて、それぞれの疾患に対するイメージがはっきりとし、ただ疾患を暗記するのではなく、理屈も含めて学ぶことができました。また、患者様に急変時の対応に関しても学ぶことができました。インプラント治療に関わらず、日常臨床を行う上でも予期せぬことが起こった際にも瞬時に対応できるかどうかが非常に重要だと改めて学ぶことができました。
1日目 午後の部 堀川正先生
静脈内鎮静法の理論と実際について講義して頂きました。開業医である先生が日頃どのように静脈内鎮静法を行っているのか知ることができました。静脈内鎮静法は、歯科恐怖症の方や異常絞扼反射のある方など、局所麻酔下では処置が難しい患者様に対して、安心で安全に処置ができるのは魅力だなと改めて感じました。現在自分も伊東歯科で麻酔を学んでいる最中なので、将来開業した際に麻酔をかけながら処置できるよう日々研鑽していこうと強く感じました。
1日目 午後の部 飯島俊一先生
各種インプラントの臨床について講義して頂きました。今までの豊富な臨床経験をもとに、数多くのインプラントについて説明して頂きました。インプラントを長期的に使用してもらえるようにするためには、実に様々なことに気を使わなければならないということを知り、インプラント治療の難しさ、奥深さを学ぶことができました。先生の開発されたITインプラントは今まであまり馴染みがなかったのですが、講義を聴き、様々な症例を通して、その有効性を学ぶことができました。
1日目 午後の部 澤瀬隆先生
ケースプレゼンテーションの進め方専門医制度について講義して頂きました。専修医、専門医取得までの具体的な道のりを示していただき、今やらなければいけないことが明確になりました。ケースプレゼンテーションの際にどのような口腔内写真やレントゲン写真が必要かなど細かに教えていただき、初診時のデータなどは抜けてしまうことが多いので、日頃から写真を撮る癖をつけていかなければと思いました。
2日目 午前の部 永井省一先生
インプラント治療に必要な咬合の基礎知識について講義して頂きました。最初はインプラントの咬合や様々な顎位に関することを分かりやすく教えて頂き、実際にどのようにして顎位を取っているのかを学ぶことができました。自分は咬合がとても苦手で、難しいと感じていたのですが、今回の講義で色々な知識が整理されて少しモヤが晴れたような気がします。咬合がしっかりしてくると、顔貌だけではなく姿勢まで改善していくことを知り、想像以上に患者の健康に寄与した重要な分野であると再認識しました。
2日目 午前の部 佐藤隆太先生
口腔内スキャナーについて講義して頂きました。様々なスキャナーの特性や基礎的な知識や、どういう場面で有利なのか不利なのかを実際の症例を見ながら学ぶことができました。恥ずかしながら自分は今まで口腔内スキャナーを患者様に対して使ったことがないので、これを機に使える症例では積極的に使って行こうと思いました。
2日目 午後の部 竹下文隆先生
サージカルガイドとシミュレーションについて講義して頂きました。パノラマX線のトレース実習やシミュレーションソフトでの実習、X-guideを触ることもできました。ほとんど自動でインプラント埋入できるようになっているということを知り驚きました。機器の開発は日進月歩であり、それに乗り遅れず、使いこなせるように日々研鑽を積んで行かなければいけないなと強く感じました。
2日目 午後の部 佐藤隆太先生
口腔内規格写真撮影について講義して頂きました。自分のスキルアップのためにも、何より資料集めのためにも、口腔内写真撮影の重要性を改めて痛感しました。普段の口腔内写真では撮り方についてあまり気にしたことが無かったのですが、画角や拡大率などの基準を作ることで経過の写真も同じ条件で撮影でき、症例写真も綺麗に比較できるので、とても参考になりました。また絞りやシャッタースピードなど細かい撮影条件などの知識も知ることができ、とても勉強になりました。