KIRGを受講して
第22期 受講生
熊本市 医療法人伊東会 伊東歯科口腔病院
飯盛 美豊
11月のKIRG100時間コースが熊本市の国際会議場で行われました。
11月19日の講義では渡邉先生の傾斜埋入や歯冠形態がインプラント体に及ぼす曲げモーメントのお話から白鳥先生のAll-On4の即時荷重の症例や西村先生の最新の再生療法の研究、今後の再生療法の展望など素晴らしい講義をしていただきました。また、杉山先生の経験された医療訴訟の講義では、日々のカルテ記載、インフォームドコンセントの重要さ、診療情報の保存の必要性を再確認しました。日々行っている医療行為の怖さに気付かされた講義で少し暗い気持ちになりましたが、夜はホテルキャッスルでFare Well Partyを開いていただき、講師の先生方や受講生と楽しい時間を過ごすことができました。
11月20日最終日は若松先生から医事紛争と対策についての講義がありました。過去の判例から診療における同意書作成のアドバイスまで普段聞くことができない弁護士の先生の意見を聞くことができました。また、森永先生は高齢社会の中で今後のインプラント治療のあり方や、オーラルフレイルなどへのアプローチについて、矢島先生は現在の歯科界の置かれている状況とこれから先の歯科界全体としての取り組みについて講義していただきました。
今回の100時間コースを通して、インプラント治療の歴史、知識のみならず、現在直面している高齢化の問題とこれから先の問題を見据えた患者に合った治療計画の重要性に気付くことができました。熱のこもった講義をしていただいた先生方に負けないよう、一人の人間として成長し、健康寿命の延伸に貢献していきたいと強く思いました。
とはいえ、5月から講義を書き留めたノートを見返すと、濃度が濃すぎて消化不良を起こしている自分に気づいてしまいました。この7カ月をしっかり復習して、患者に、家族に、スタッフに、還元できるように努力していきたいと思います。貴重な時間をありがとうございました。