認定講習会第8回目(11月18・19日)感想
KIRG23期生 澤幡 佳孝
100時間コースもいよいよ最後の回となりました。まだまだ未熟な私には消化できないところもございますが、名残惜しくも充実した8ヶ月間となりました。これもひとえに先生方、事務局の皆様方、受講生の皆様方のお力添えと熱意があったたればこそと思います。心より御礼を申し上げます。
18日は茨城の実家で別件がございまして、どうしても出席が叶いませんでした。唯一この日だけ欠席してしまったことはとても残念でなりません。
小宮山先生が東京から来られたとのこと、Fare well Partyがあったということで同期の受講生から報告を受けました。来年に予定が合いましたら、欠席したこの日の講義内容を再受講したいと思っております。わがまま勝手を申し上げてすみません。
19日の講義内容について感想を述べたいと思います。
森永先生の講義に少し遅れての参加となりましたが、なんとか間に合いました。森永先生、講義途中からの入室たいへん失礼致しました。
インプラントと高齢化ということで、とても興味深いお話が伺えました。中でも印象的だったのは、故郷に第2医院を開業なされたことです。町医者として、かかりつけ医としてのあるべき姿を見せていただきました。とても感動いたしました。
若松先生、杉山先生の講義は医療訴訟と医事紛争とその対策について、具体的に私たちは何をしていけば良いのかを学ぶことできました。書面化の大切さを特に痛感した次第です。医師の裁量権、患者の自己決定権、義務とサービスの区別は示唆に富んだお話で興味深くお話を伺うことができました。
明日よりすぐに実践すべきだと、受講後に決意いたしました。
西村先生の講義が午後一番にありました。骨増生材料の現状と課題についての系統だったお話が伺え、新しい知見が得られると共に頭の中の知識の整理ができました。西村先生の巧みな講義に只々脱帽致しました。再生医療に関して歯科はトップランナーだと思った次第です。西村先生、ありがとうございました。
修了式にて伊東会長先生よりお言葉を頂戴しまして、修了証以上に身が引き締まる思いがいたしました。100時間コースの卒業生としてその名に恥じぬように日々精進を重ね、インプラントだけでなく歯科医療全般に関して信頼と安全な医療の実践ができるように、継続した努力と成長を積み重ねていきたいと思いました。
素晴らしい機会と素敵な出会いがございましたことに、改めまして感謝申し上げます。
まだまだ私は未熟身でございますので、研究会の先生方の医院見学も継続して伺いたいと思っております。KIRGのオブザーバーとしても、今後も変わらぬご指導・ご鞭撻の程を何卒よろしくお願いいたします。
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KIRG日本口腔インプラント学会認定講習会第8回報告書
小堀聖子
今年4月から始まりました認定講習会も、今回で最後となりました。桜の咲く季節から、季節外れの寒波に凍えた今回まで、気付けばあっという間に過ぎた研修会でした。日本全国から8ヶ月に渡り参加された先生方、そして何より講師の先生方に改めて感謝申し上げます。
最終回は、今まで受講してきたインプラント講義の最終章に相応しく、インプラントに関する注意喚起がメインとなりました。
渡邉先生には私の苦手とする力学的観点から、傾斜埋入や補綴に関するお話、また専門医制度についても細やかにご講義頂きました。
矢島先生からは、インプラント関連のトラブルシューティングと、歯科医療の未来についてのご講義を頂きました。私達これからインプラント治療を始める者にとって光明を与えて頂ける内容を、テンポ良く惹きつける話術で楽しく聴かせて頂きました。
白鳥先生のご講義は即時・待機、またAllon4など、多岐に渡るアドバンスなもので、美しい症例に見惚れるばかりでした。
小宮山先生のご講義は、前回の台風で今回に延期となり、満を持してのものでしたが、まさに最終回に聞くべき珠玉の内容でした。私達歯科医師の責任の重さを改めて実感でき、これからの原動力となりました。
杉山先生、若松先生からは医療紛争のお話を、現実に起こったリアルな物として聞くことが出来、身が引き締まる思いでした。特に実際に歯科の訴訟を抱えていらっしゃる弁護士の先生のお話を聞く機会はなかなかなく、とても貴重な時間でした。
森永先生からはオーラルフレイルのご講義を受け、ご自身の医療に対する姿勢、在り方など、医療人として感銘を受けました。
西村先生からは最新の再生医療や、今後の展望などをお話し頂き、最終講義を明るい未来を見据える形で終わらせて頂きました。
1日目の夜には、ホテルキャッスルでfarewellパーティーを開いて頂きました。第1回の時とは違い、講師の先生方とも緊張せずにお話し出来るようになり、この8ヶ月の濃密さを感じた次第です。
この研修を通して学んだ事は、何もインプラントに特化した事だけではなく、医療人としての根幹だったのではないかと思います。患者と真摯に向き合い、自己を常に見つめ直す事がいかに大切で大変な事であるかを痛感致しました。日本のトップの先生方の考え方に触れられてとても大切な時間を過ごす事が出来ました。本当にありがとうございました。
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KIRG23期 門脇歯科形成外科医院 門脇加奈
平成29年11月18日、19日にKIRG第8回目講義が行われました。
渡辺文彦先生より「インプラント治療の展望」、矢島安朝先生より「インプラント治療のトラブルシューティング」、白鳥清人先生より「即時荷重のガイドラインと臨床」、小宮山彌太郎先生より「ブローネマルク・インプラントのコンセプトと実際」、森永太先生より「インプラントと高齢化」、若松陽子先生より「医事紛争と対策」、西村正宏先生より「骨増生材料の現状と課題」についての講義がありました。どの先生方の講義も、先生方が日頃されていることに対してのそれぞれの考え方を詳細に伝えて頂き大変勉強になりました。
今回で23期最終回を迎えましたが、毎回の講義で講師の先生方の症例や話を聞く中で非常に多くの刺激を受けました。講師の先生方は本当に真摯に歯科に対して向き合われており、そういった姿勢が毎回ひしひしと伝わってきました。内容が盛りだくさんでなかなか消化しきれず、まだまだ勉強しなければいけないことがたくさんあると焦る気持ちが大きいですが、インプラントに対してだけでなく日々の診療に対して一つ一つ確実に治療をできるように取り組んでいきたいと思います。また、受講期間中にさせて頂いたオペ見学は、日頃インプラント治療を間近で見れていない私にとって、講義と実際の内容をリンクすることができ、直接細かい所まで教えて頂いたり、講師の先生とお話しできたことが非常に貴重な時間となりました。
これからも日々しっかりと勉強していきたいと思います。
この度は受講させて頂きありがとうございました。
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日本口腔インプラント学会 認定講習会 KIRG100時間コース 第8回目報告書
23期生 石橋歯科クリニック 石橋貴樹
早いものでこの講習会も最終回を迎えました。振り返ってみると、毎回とても高名な講師の先生方による講義や実習の内容はとても充実していて、さらに伊東会長をはじめ講師の先生方の人柄もとても暖かく、毎回土曜日の夜に行われる懇親会はいつも大盛況で、あっという間の8回コースでした。他にも認定講習会はたくさんあるようですが、講師の一人でもある永井先生のお薦めで、九州インプラント研究会のコースを受講させていただき、本当に良かったと思います。
さて、今回の講義の中で感じたことを述べたいと思います。
まず、渡邉文彦先生の「インプラント医療の展望」では、先生が公益社団法人 日本口腔インプラント学会の理事長として、この学会の専門医が、日本歯周病学会や日本小児歯科学会等のように、専門医を標榜できるようにすべく尽力されていることが分かりました。私たち23期生が専門医を取得できるころには広告可能になっているといいなと思います。
矢島安朝先生の講義ではマスコミとの関わりの中で、うまく付き合い、うまく利用してインプラント医療の重要性、利点、欠点を正しく国民に広めることができるようになるといいと思いました。また弁護士からの鋭い指摘には驚くと同時に納得させられました。
白鳥清人先生の臨床症例は圧巻で、専門医や指導医の先生たち向けのようなアドバンスな手技を見せていただきました。そして即時荷重のポイントや抜歯即時埋入しない時のリッジプリザーベーションのポイントも勉強させていただきました。
小宮山彌太郎先生にはブローネマルク インプラントの歴史からブローネマルク先生との思い出までお話ししていただきました。その中には先生の「ブローネマルク インプラント愛」を垣間見た感じすらしました。またオペ時の注意点や長年にわたる患者さんとの信頼関係からは、先生がいかに真摯に歯科医療に携わってきたかが良く分かり、感銘を受けました。そしてもし自分が全身麻酔をかけられた時に絶対にしてはいけないことは肝に銘じておきます。
森永太先生の講義は高齢化の話でしたが、生まれ育った地域に歯科医院を開設し、恩返しができればという先生の思いに、思わず目頭が熱くなってしまいました。もうすぐ超高齢化社会がおとずれる日本において、インプラントのみならず歯科治療全般で高齢化と向き合っていかなければならないことを目の当たりにしました。
若松陽子先生と杉山正美先生の講義では医療訴訟の恐ろしさを痛感させられました。またそれを予防するための、インフォームド・コンセントの重要性、合意の書面化(患者の署名)、細かなカルテ記載とそのカルテやレントゲン等の資料の長期保管など、一見当たり前のように思えることが、どれほど大切なことなのかを学ばせていただきました。医療訴訟は自分にも起こるかもしれないので、前述のことを的確に行わなければならないと思いました。
西村正宏先生の「骨増生材料の現状と課題」では、合併症などのリスクはあるものの、必要であれば骨造成も行うべきで、そのための材料も多岐にわたり、しかも日進月歩の進化を遂げているので、講義の内容も変わってくるとのことでした。最新の知見を知っておくことが大切だと思いました。
最後に修了式では、伊東隆利会長より心温まる御祝辞と修了証書をいただきました。その中には今後更なる研鑽を積まなければいけないこと、この講習会で素晴らしい人脈を得られたこと等、本当にたくさんの有難いお言葉があり、これからも益々頑張っていこうという気持ちになりました。
また講師の先生一人ひとりからもお言葉をいただき感激でした。ありがとうございました。今後ともご指導の程よろしくお願い致します。
今回も長くなってしまい申し訳ございませんが、九州インプラント研究会の期待に応えるべく23期生から多くの専修医、専門医、指導医が排出されることを願いつつ筆を置きます。