7月21日 22日KIRG インプラント100時間講習 感想文 井戸規浩
土曜日の朝は午前五時半に佐賀県を出ました。その日はとても暑くなることを朝の陽ざしが私に教えてくれているようでした。今回の講義や実習もきっと熱いものになるのであろうと、そんな予感を感じさせる朝でした。
土曜日は午前中の講義と実習は児玉先生のソフトテッシュマネジメントでした。私は今までインプラントというと骨のことばかり重要視していて軟組織についてはあまり気にしてなかったのですが。講義を聞いて、ああすごく重要なんだな軟組織!そしてブタ実習を終えて、ああ自分にもできそうだぞ軟組織!と思いました。午後の講義と実習は松浦先生の骨組織マネジメントでした。骨の形や大きさは人それぞれとは言うものの、講義を聞いて個人差がここまであるのかと思いました。また骨造成をする場合に上皮細胞や線維芽細胞が入り込まないように切開を工夫するなど実践的でわかりやすかったです。ブタ実習では皮質骨を切り取ったところ、下歯槽神経が顔を出し感動をおぼえました。
日曜日午前中は飯島先生の講義でした。様々なインプラントに深く精通している飯島先生は、その講義を聞いているだけで自分もどんどん経験値が増えてゆくような錯覚をおぼえます。講義の中で『大学病院から患者の紹介があった』と仰ってましたがとんでもなくすごいことだと思いました。午後は竹下先生の涼しくなる話とパノラマトレースでした。歯科医療の偶発症とその対応について緊急薬をそろえたり道具をそろえたりしましたが、私は心配性なのでちゃんと動けるかどうか不安です。会場が肌寒かったのはエアコンのせいだけではなかったようです。最後の講義は佐藤先生の口腔内撮影法でした。学生実習で一眼レフを持ったきり全く使ってなかったですが、記憶が甦りそういえば撮影も難しかったなあと思いだしました。カメラ一つとってもそれだけで学問に成り得る奥深いものだと感じました。
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第24期九州インプラント研究会認定講習会 第4回を終えて
第24期受講生 有家ふるせ歯科口腔クリニック 古瀬雄二郎
第4回となり講義・実習の内容がより臨床的で濃くなってきたように感じられます。
講師の先生方、受講生の方々もだいぶ打ち解けて良い意味での緊張感は保てているのではないでしょうか。
7月21日(土)
先ず、児玉利朗先生によるソフトティッシュマネージメントの講義及び実習がありました。講義では口腔粘膜と歯槽粘膜の差異からインプラント治療における角下粘膜の重要性について非常に分かりやいお話を聞くことができました。
実習では普段なかなかできない減張切開やグラフトなど、デモを交えて分かりやすく教えて頂き理解が深まりました。
次に、松浦正朗先生による硬組織のマネージメントの講義及び実習がありました。
講義では骨量不足の病態分類、骨造成手術の種類、骨造成時の切開デザインや治癒期間、リスクなどについて細かい点について教えて、多くの症例写真を交えながら頂きました。
実習では様々な方法の自家骨採取、サイナスウインドウの開け方など臨床的なポイントを交えて教えて頂き、個人的に頻度が少ない処置でしたが、今後は積極的に取り組んでみようと思いました。
7月22日(日)
先ず、飯島俊一先生によるインプラント上部構造の設計とその製作法についての講義がありました。冒頭はインプラントか天然歯かというテーマから始まり、メンテンスの効果、インプラントを用いた天然歯の保全、長期的に使える工夫、ジルコニアの有効性等についてのお話があり、普段考えが及ばない部分まで貴重な講義をしていただきました。
次に、竹下文隆先生によるサージカルガイドとシュミレーションについての講義がありました。
2次元実習では学生以来となるパノラマトレースを行いましたが、予想以上に難しく同時にパノラマからの情報には限界がある事を実感しました。
講義では歯科における医療事故例を交えて講義いただき、術前診査としてのCT撮影の必要性を再認識できました。
今回最後は佐藤隆太先生による口腔内規格写真撮影についての講義がありました。
記録としての規格写真の必要性、画角による見え方の違い、露出やシャッタースピードの違い等撮影条件について非常に丁寧に分かり易く講義していただきました。ミラーや口角鉤の入れ方については早速臨床で活用したいと思います。
今回もいつもに増して内容の濃い講義、実習だったと思います。後はこの経験をいかに自分の臨床に生かせるかだと思い、志を新たに帰路につきました。